アパレル業界のデザイナー職は1つではない。実は大きく分けると3種類あるんです。

こんにちは。

 

今回はアパレル業界に置ける『デザイナー』と言う仕事についてです。

アパレルデザイナー、ファッションデザイナーなんて言うとものすごくオシャレな響きで雲の上の人と言う存在のように感じていました。

私もアパレル業界に入る前まではそう思っておりました。

しかしアパレル業界に入ると、その言葉一気に身近になりました。

入社後私にグラフィックを教えてくれたノリのいいおちゃらけ先輩は『グラフィックデザイナー』とか『〇〇チームのデザイナー』(〇〇とはブランド名)とかと呼ばれていました。

また別のチームの先輩は『〇〇チームのチーフデザイナー』とかと呼ばれていました。

そんな私も翌年には『〇〇チームのデザイナー』と呼ばれていました。

ああ。こんな簡単にデザイナーと呼ばれるなんて。

デザイナーなんてちょろいな。

そんな風に思ってしまってました。

私は何も知らなかったのです。

アパレル業界には3種類のデザイナーがいることを。。。

 

その1「自分のブランドのデザイナー」

アパレル業界には様々なデザイナーがいますがものすごく大きいくくりで分けると性質の違いで3種類あります。
その1
「自分のブランドのデザイナー」
いわゆるファッションデザイナーと言うやつ。
自分で始めたブランド。
意外かもしれませんがデザイン画が下手な人、絵が下手な人や縫製技術がない人などけっこういます。
ただこの人たちはものすごくずば抜けている能力があります。
『0(ゼロ)を1(イチ)にする能力。』
とにかく感覚、センス、自己表現力がずば抜けているんです。
カリスマ性があり、彼らが作るものは人の心を、時には世界を動かします。
ファッションと言えば東京、ロンドン、パリ、ミラノで行われるコレクション。
このコレクションに名を連ねるデザイナー達はこのくくりのデザイナーです。
日本で言えば山本耀司、三宅一生、川久保玲、森英恵etc…
海外で言えばヴィヴィアン・ウエストウッド、カール・ラガーフェルド、ジャン=ポール・ゴルチエ、ジョン・ガリアーノetc…
その他コレクションブランドではなくとも『自分のブランド』を持っている人たちです。
このゾーンのデザイナーが俗に言われる『ファッションデザイナー』です。
私がコレクションブランドを見る時に使うサイトのリンクを貼っておきます。

その2「会社の雇われデザイナー」

その2「会社の雇われデザイナー」
これは企画職とも呼ばれます。
海外、国内のアパレル会社に勤務しているサラリーマンデザイナー。
市場の動向、トレンドを考察して、自社ブランドのイメージを作りながら売れる物を作る人達。トレンドとマス受けするものをバランス良く商品に落とし込む技術が必要。
ユナイテッドアローズ、ビームス、シップス、アーバンリサーチ、ナノユニバースetc…
まさに私が1年でなれたのはここのくくりのデザイナーです。
一応『ファッションデザイナー』ではあるのですが0から1を作り出すことは
あまりしません。
会社の為に『売れる商品を作る』と言うことが課題になってきます。
ものを生む苦しみもありますが販売促進の為のカタログ作りや、WEB、雑誌掲載用のモデル撮影に参加したり何かと楽しい事もあります。
私も過去に上野樹里さん、岡田将生の撮影に同行したことがありましたが楽しかったです。

その3「繊維商社に雇われてるデザイナー」

その3
「繊維商社に雇われてるデザイナー」
これもサラリーマンデザイナーです。
その2のブランドさんに素材、プリント、などの生産背景をプレゼントし、商品の制作代行をしているのが商社。
そこで、その2の人達とデザインの打ち合わせするアパレルの裏舞台の人達。
対プロにプレゼンをするので生産背景、素材、プリント、染め、グラフィックなどより深く、多くの専門的知識と技術が必要。
時には全てを一人でこなすスーパー企画営業のような人も存在します。
伊藤忠、丸紅、三菱、豊島、瀧定、タキヒョー
etc…

あなたはどのタイプのデザイナーを目指すのか?

どうでしょう??同じアパレル業界と言ってもこのように様々な立場のデザイナーがいます。
業界内では1と2、2、3を行き来する事も多々あります。
みなさん洋服が好きでこの業界に入った人が多いですが、その1、その2の人達は特に洋服好きな人が多いです。洋服愛に溢れています。
その3の人達は洋服が好きと言うより、作ることが好き、専門知識を追求したいなどの職人気質の方が多いです。
アパレル業界でデザイナーに興味がある方は是非参考にして下さい。
では!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です